【特集】シンガポールからの訪日観光の現況と物価高がもたらす影響

2025/01/24 学校向け最新ニュース

シンガポールからの訪日観光が回復傾向

 

コロナ禍の影響で一時停滞していた訪日観光が、シンガポールからも回復傾向を見せています。特に2024年には、日本の四季を楽しむ旅行や、食文化を目的とした観光が再び注目を集めています。春の桜や冬の雪景色など、日本ならではの体験を求める観光客が増加しており、関西や九州など地方への旅行も人気を集めています。

また、日本の円安傾向も観光需要を後押ししています。シンガポールの通貨であるシンガポールドル(SGD)の購買力が強まり、日本でのショッピングやグルメ体験が一層魅力的に映っているのです。特に電化製品やブランド品、化粧品などの購入を楽しむ観光客が多く見られます。

 

※記事を作成する際に参考にしたサイトはhttps://honichi.com/news/2025/01/20/asiaclick-singapore-1/です。(訪日ラボ、訪日客数の推移・月別訪日傾向、2025年1月24日)

 

シンガポール国内での物価高が影響

 

一方で、シンガポール国内では物価高が問題となっており、生活コストの上昇が顕著です。住宅費や食費などの高騰により、現地の人々の消費行動にも影響が出ています。しかし、物価高を受けて「コストパフォーマンスの良い旅行先」として日本が選ばれるケースが増えているのも事実です。

例えば、日本では高品質な食事や温泉宿が比較的手頃な価格で楽しめることが、シンガポールの旅行者にとって大きな魅力です。さらに、現地での生活コストが高いため、旅行に対する「価値」を重視する傾向が強まり、日本での体験型観光や高級旅館への宿泊が好まれる傾向にあります。

 

※記事を作成する際に参考にしたサイトはhttps://ashu-aseanstatistics.com/news/204377-98836315220(ASEAN産業データ&レポート亜州ビジネス、シンガポールの物価高騰、物価上昇率、2025年1月24日)、https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-25/SFM2TPT0G1KW00です。(bloomberg.co.jp、シンガポールの物価高騰、生活費の高さ、2025年1月24日)

 

まとめ

 

シンガポールの若者には、観光目的の旅行に加え、日本での留学を考える人も増えています。日本の教育の高い質と文化的な魅力は、物価高が問題視される現地の中でも大きな価値を持っています。

留学エージェントにとって、現地の若者の関心を得るために、観光との相互関係を活用したプロモーションが重要です。イクシルでは「教育」や「経験」を掛け合わせ付加価値を持たせた、海外の学生を対象とした日本での留学プログラムも提供していこうと考えています。今後もシンガポールからの訪日観光の動向に注目し、情報発信を続けていきます。