企業の海外進出コストを見てみよう
前回はビックマックの価格(ビックマック指数)から海外研修における物価比較をしてみましたが、企業の海外進出コストについても同様に見ることができます。ビックマックに代表されるファストフードは、その国でポピュラーな食べ物に位置付けられると思います。ビックマック指数からその国の平均賃金を想像した場合、アジア各国においてもその賃金は日本と大きく変わらないようになってきているのではないかと予測できます。
国によってはビックマックが高価な食べ物であるという可能性は否定できませんが、一つの目安になるでしょう。
各国の政策金利を比べてみよう
昨今、日本の政策金利がいつ解除されるのかが話題になっていますが、これは金融の専門家に任せるとして、政策金利が日本とアメリカを見ただけでも5%以上の開きがあります。
日本で1億円借りてドルにに換算し、それをアメリカに預けるだけで理論上は5%の運用が可能ということです。
こういった点からも円高のトレンドは、まだまだ遠い道のりではないかと思います。
まとめ
昨今、海外の労働賃金上昇に伴い海外生産(工場)の国内回帰の流れが出てきています。どの業界に限った話ではなく、地政学リスクと相まっての動きかと思います。
これは、中小企業にとっては取引先拡大のチャンスといえるかもしれません。
ビックマックという世界共通の商品、そして政策金利の比較などいろいろと情報を組み合わせると、世界のトレンドが見えてくるかもしれませんね。